
最近、S&P500の急落が話題になっています。直近で6%程度の下落のようです。
皆さんの中にも、この下落に驚き、不安を感じている方もいるかもしれません。特に、円高の影響も重なり、円ベースでの資産評価額が大きく目減りしていると感じる方も多いですよね。もちろん自分も不安を感じてはいます。そこでもう一度自分のスタンスを考えてみました。
わたしは現在40歳。投資のメインはオルカンで、S&P500も手放せずにいる等状況です。どちらも長期視点でもっています。
S&P500の下落は異常事態なのか?
そもそも、S&P500は常に上昇し続けるものではありません。歴史を振り返れば、1年間を通して下落する年もある。しかし、15年、20年、30年というスパンで見れば、右肩上がりの成長を続けています。
また、今回の下落は市場の自然な調整の一部であり、特に驚くべきことではありません。例えば、NVIDIAの株価が下落しているのも、これまでの急騰を考えれば当然のこと。過熱した市場は、何かのきっかけで調整されるものという見方があります。
トランプ氏の関税政策と市場への影響
今回の下落の背景には、トランプ大統領の関税政策に関する発言も影響しています。中国、カナダ、メキシコ、日本に対して関税をかけると示唆したことで、投資家が動揺し、売りが加速したという見方があります。しかし、ここで冷静に考えるべきことがあります。
トランプ氏は、果たして本気でアメリカの株価を下げにかかるでしょうか?おそらく、そうはならないはずです。株価の下落は、アメリカ国民の不満を招き、大統領選挙にも悪影響を及ぼします。彼が最終的に市場を安定させる方向に動く可能性は高い。トランプ氏は商売人です。
そして、トランプ氏の発言は「はったり」の可能性があります。これは常に頭に置いておきたいです。関税を上げるというのは取引の手札として使っているだけかもしれません。
だからこそ、短期的な発言に振り回される必要はないのです。
やはり、トランプ氏の動静には目が離せません。ある意味魅力的ですね。
ゴールドや米国債へのシフトは必要か?
最近、「株を売ってゴールドに移すべき」「米国債の金利が高いうちに移行すべき」といった意見も見られます。しかし、これもあまり気が乗りません。S&P500は長期的に成長し続ける可能性が高く、一時的な変動で投資方針を変えることは、かえってリスクを高める見方もあります。
また、ドルコスト平均法で買い続けることのメリットは、価格が下がったときにより多くの口数を買えることにあります。市場が下がるたびに動揺して売ってしまうのではなく、むしろ「安く買えるチャンス」と捉える方が、長期的には有利です。
結論:長期目線を貫く
結局のところ、今回のS&P500の急落も、長期投資家にとっては単なる「通過点」に過ぎません。歴史的に見ても、アメリカ経済は成長を続けてきました。短期的な市場の変動を気にするよりも、長期的な視点で積み立てを続けることが最善の選択と考えられます。
「投資信託は子育てと同じと考えよ」という言葉があります。途中で反抗期があったり、成長が止まったように見えたりすることもある。でも、最終的にしっかり育てば、それで良い。だからこそ、焦らず、騒がず、淡々と積み立てを続けるのみ。このスタンスを持ち続けたいです。
不安を呼ぶ状況の中で、今とれる最低限の選択肢としては、現時点で持っているS&P500は売らなくてよいと考えています。そしてトランプ氏の発言から目を離すな、これにつきますね。
(さいごに。投資は自己責任です)
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