波乱の夏、上昇の秋?米国株の転換点を探る

アメリカ経済

2025年も折り返し地点を迎えようとしています。
S&P500は年初から安定した上昇基調を見せつつも、ここにきて「夏の調整局面」への懸念が高まっています。

一方で、複数の専門家は9月~10月を「転換点」とし、年末にかけて株価が再び上昇トレンドに入ると指摘します。
この「年末高騰説」は本当に信じていいのでしょうか?


📊 金利とインフレ:市場を左右する最重要ファクター

2025年春、米国のCPI(消費者物価指数)は前年同月比+2.4%。
FRB(連邦準備制度理事会)の目標である2%にかなり近づいています。

  • インフレの沈静化 = 利下げの可能性上昇
  • 利下げ = 株式市場にとってポジティブ

とはいえ、長期金利が高止まりすれば、テクノロジー株などには逆風
投資家は利下げ期待と長期金利の動向に引き続き注目しています。


🧮 企業業績:意外と強いS&P500企業たち

最新のデータによると、
2025年第1四半期のS&P500構成企業のEPSは前年同期比+7.3%の成長が見込まれています。

特に:

  • エネルギーセクター
  • 金融セクター
  • テクノロジー株(半導体など)

が業績を牽引しており、外的リスクにも比較的強い構造が見えつつあります。


🗳️ 政治的要因:選挙イヤーの株価サイクル

2025年は米大統領選の前年です。
統計的には「選挙前年は株価が上がりやすい」というデータが存在します。

また、政権にとって年末の株価上昇は政治的にも重要。
選挙対策の一環として、「経済実績」をアピールする政策が強化される可能性があります。


☀️ 夏の落とし穴:「調整局面」の注意点

多くのアナリストが警告しているのは、6月~8月の“夏枯れ”リスクです。
短期的なインフレ指標や雇用統計に過剰反応して、株価が一時的に下落する可能性も。

  • 夏の一時的な下げに過剰反応しない
  • 長期的な上昇トレンドに備える

というスタンスが重要です。


🔍 投資家が今すべきこと

もし「秋に底打ち → 年末上昇」というシナリオが現実になるなら、
今は“備えの時期”です。

  • ポジションの見直し
  • 利下げタイミングの予測
  • セクターごとの分散投資

など、中長期目線で冷静な判断が求められます。


✍️ まとめ:2025年の相場は「夏を越えてから」が本番?

米国株式市場にとって、2025年後半は大きな転換点になるかもしれません。

波乱の夏を乗り越えた先にあるのは、上昇の秋か、それとももうひと波乱か?
投資家として求められるのは、いつの時代も“冷静さ”と“準備”です。


次回は「2025年後半、注目のS&P500銘柄ベスト5を徹底分析!」を書いてみようと思います!


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