2025年6月第2週(6月9日〜13日)の米国株式市場は、S&P500が続伸し、週間を通じて約1.4%の上昇を記録しました。背景には、6月12日に発表されたCPI(消費者物価指数)の伸び鈍化と、それに伴うFRBの利下げ観測の再燃があります。
株価の動きと主要イベント
日付 | 前日比 | 主なイベント・影響要因 |
---|---|---|
6月10日(月) | +0.3% | 大きな材料なし。市場はCPI待ちで様子見の展開。 |
6月11日(火) | +0.28% | 10年債利回りがやや低下。テック株が支えに。 |
6月12日(水) | +0.78% | CPI発表:前年比3.1%と予想下振れ。株価上昇。 |
6月13日(木) | +0.45% | FOMCでは金利据え置きも、年内利下げの含み残す。 |
6月14日(金) | -0.11% | 利食い売り。ミシガン大消費者信頼感指数は予想を下回る。 |

注目の出来事:インフレ減速とFRBのメッセージ
水曜日に発表されたCPIは、エネルギー価格の鈍化や中古車価格の下落などを背景に、前年同月比で3.1%(市場予想は3.3%)と予想を下回りました。これはインフレ圧力が後退していることを示し、**「7月または9月の利下げの可能性」**が意識され始めています。
また、木曜に開かれたFOMC(連邦公開市場委員会)では政策金利は据え置かれたものの、パウエル議長は記者会見で「労働市場が軟化しつつあり、今後の経済指標次第では柔軟に対応する」と述べ、市場はこれをハト派的と受け止めました。
セクター別動向
- テクノロジー:NVIDIA、Appleなどが買われ、指数全体を押し上げ
- 金融:長期金利の安定で持ち直し傾向
- ヘルスケア:目立った動きはないが底堅い
今後の注目ポイント
来週(6月17日〜21日)は、PPI(生産者物価指数)や小売売上高が控えており、インフレ減速が続くかどうかが引き続き市場のテーマとなります。また、利下げを織り込む動きが続く中、FRB高官の発言にも要注意です。
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